LogicProでマスタリングを行う方法を書いていきます。私も作曲し初めの頃は、何をどう弄れば自分の楽曲が良くなるのか、あれこれ模索していました。今もその途中ではありますが、ある程度、”これをやればOK”というステップが自分の中にできてきたので共有します。
ちなみにマスタリングとは、楽曲制作する最終工程のことで、音量、音質を調整して仕上げる作業となります。以下に上げていく作業を行うことでミキシング後の楽曲にさらに磨きをかけて完成させることができます。
コンプレッサー(Compressor)
コンプレッサーは、各トラックの音量が大小の差を小さく(圧縮)し、楽曲を全体をなめらかにして聴きやすくする作業になります。レコーディングした内容によっては、一定の音量で聞こうとしても音量が急に大きくなったり小さくなったりして聴きづらいことがあります。
マスタートラックのプラグインより、Dynamics > Compressor > Stereoと選択します。
コンプレッサー(Compressor)の基本的な使い方
- Distortion:歪み具合の調整
- Threshold:音量を圧縮する閾値を決める。マイナスに下げるほど音が圧縮される。
- Ratio:どれくらいの比率で音を圧縮するか
- Attack:圧縮するタイミングの速さ
- Release:圧縮をどれだけ続けるか
- Make Up:圧縮した音量を調整
コンプレッサー(Compressor)ざっくり設定
- Distortion:Softに設定することが多いです。
- Make Up:Auto GainをOFFしてメーターを見ながら-5あたりになるよう調整
- Release:Autoを外して500程度(遅め)
- Ratio:2~3
- Attack:15~20(早め)
- Threshold:-20
アダプティブリミッター(Adaptive Limiter)
音圧を上げるためのプラグインとなります。マスタートラックのプラグインより、
Adaptive Limiter > Stereoを選択します。Applyを押します。音割れを防ぐために、Out Ceilingを-0.1dBに設定します。あとは基本的にGainを上げていくことで、音圧を上げることができます。
MS処理(Linear Phase EQ)
MS= Mid/Sideの音に対して処理を行う作業になります。中心に音が集まりやすことからサイドには余白があるためその部分の音量を上げることで存在感を出しより臨場感がある楽曲に仕上がります。
プラグインより、EQ > Linear Phase EQ > Stereoを選択しSide Onlyを選択します。
中域を1kHzあたりで調整し、低域を削ります。実際の作業は楽曲を聴きながら調整してください。
ラウドネスメーター(Loudness Meter)
音量調整する際に基準となるメーターとなります。このメータで0dbに近いほど音圧が高いとされ、プロの楽曲ではだいたい-5dbまでなると言われています。私の場合、今までの経験では、-8~7dbがやっとです。録音環境や一つ一つのトラックの演奏にも関係してきます。
プラグインよりMetering > Loudness Meter > Stereoを選択し、再生することでラウドネスがわかります。